ある寒い日の昼下がり。
バスに乗り込むと、前方の席にスニーカーを履いた元気一杯のおばさま2人組が。
2人は自分達の降りるバス停の一つ手前から小銭片手に席を立ち、ポールポジションを確保すべく、すでに戦闘モード全開。
『危ないですので座ってお待ち下さい』との運転手さんのアナウンスに一度はクールダウンするも、目的のバス停が見えるやいなや、一目散に料金箱へ。
特に元気そうなレディがお友達を先に降ろし、『2人分ね!』と400円をかざしたまでは良かったのだが、何を思ったのかその4枚の100円玉をお札投入口へ。
慌てたレディは、狭い投入口で引っかかるコイン達を急いで救出しようとするのだが、焦る気持ちと手袋着用の為滑るのとで、パニック状態に。
レディの後ろは大渋滞。
ゴールを目の前にして気を緩めてしまったのが敗因だろうか…
ようやく硬貨投入口へ料金を入れ降り立ったレディは、降りてくる乗客一人ひとりに『お待たせしてスンマセンでした』と深々と頭を垂れていた。
思わず『ドンマイ!』と肩を叩きたくなる市バスでの1コマでありました。